実家を空き家にして、売却の相談も始めた。次に帰るのは年末だから、それまで家を閉めておけばよさそう――。札幌の冬は、その「閉めておく」の中身を先に決めておきたいところです。水道管が凍れば、内覧で水が出ないだけでなく、修繕や漏水の対応が必要になることもあります。
札幌市水道局は、外気温がマイナス4℃以下になる時や長期不在、真冬日が続く時などに注意を呼びかけ、水抜き栓による水抜きを案内しています。寒波の予報が出てから慌てないよう、いま確認したいのは「誰が、どの設備を、どう扱うか」です。[1]

最初に、市の動画で自宅と同じ住宅タイプを見る
札幌市水道局「水道の凍結」を開き、「水抜きの方法」へ進みます。戸建て・マンション・アパートの動画が分かれています。まず自宅と同じタイプを選び、水抜き栓がどんな役割を持つかを確認しましょう。
そのうえで、家にある栓の位置、手動か電動か、操作方法の表示を写真に残します。動画と違う設備や、回らない栓があれば、力任せに触らず管理会社や指定業者へ相談します。説明動画は準備の入口で、すべての住宅に同じ操作を当てはめるためのものではありません。
給湯器の電源を、家全体と一緒に切ってよいか確かめる
給湯器には、電源を使う凍結予防機能がある機種があります。たとえばリンナイの公式案内は、電源プラグを抜くとヒータやポンプが働かないこと、長期間使わない場合の水抜きを説明しています。掲載手順には機種の指定もあります。[4]
水道の水抜き、給湯器の水抜き、電気の停止は、設備ごとの取扱説明書と依頼先に確認して組み合わせます。メーカー名と型番、次に使う予定を伝え、必要なら作業を依頼してください。水道料金を止める手続と、管や機器の中の水を抜く作業も区別します。
困った時は「指定業者」だけでなく、凍結対応の欄を見る
市のページから修繕工事・凍結修理を行う指定給水装置工事事業者へ進めます。名簿で凍結修繕への対応を確認し、いま訪問できるか、見積もりや出張料はいくらかを直接聞きます。[3]
指定は、市が各社の料金や今回の作業を保証する意味ではありません。水道局自身が凍結修繕を行うわけでもなく、契約と費用負担は所有者側で確認します。水が出なくなった時に検索広告を上から順に電話するより、候補を先に控えておく方が落ち着いて相談できます。
内覧のために水を使った後、もう一度冬の状態へ戻す
空き家でも内覧や清掃で水を使うことがあります。仲介担当者に「水を使ってよいか」「再び水抜きする人は誰か」「操作が必要な設備はどれか」を伝えます。鍵だけ渡して、この話をしていなかった、という行き違いを防ぐためです。
定期管理を頼んでいる場合も、契約に水抜き・通水・緊急対応が含まれるかは別に確かめます。実施した日と作業者、次に使う時の注意を記録し、仲介会社と管理者に同じ情報を渡しましょう。「たぶん誰かがやった」は、水道に限らず家の管理の弱点です。
帰省時に残す、冬の引継ぎメモ
冬支度・内覧の引継ぎ(編集部作成)
物件住所/鍵の管理者:__
水抜き栓の位置・方式・写真の保存先:__
給湯器等のメーカー・型番・取扱説明書:__
相談した業者・作業内容・見積額:__
作業した日・担当者/電源・水道の状態:__
内覧や清掃後の復旧担当:__
緊急連絡先・立入りの承認方法:__
市の「冬のくらしガイド」は補助資料にも使えますが、掲載版と更新日は区別して読みます。10月20日時点の掲載PDFは令和7~8年保存版です。新しい冬の版だと思い込まず、現在の業者対応と自宅の設備を確認してください。[2]
冒頭の手順の図解を大きく見る(条件と詳しい操作は本文を参照)


